目次
1.Whimとは
2.Whim発祥の地フィンランドの例
3.Whimの機能
4.日本への上陸は?
5.感想


1.Whimとは

日本の公式ホームページからはこのような内容で書かれています。
Whimは世界複数の都市で展開されている 本格的なMaaS アプリです
MaaS (マース)は Mobility as a Service の頭文字をとった言葉で、様々な交通サービスを1つのサービスとして捉えた、新たな「移動」の概念です。
私たち MaaS Global は世界初の本格的な MaaS プラットフォーム、「Whim(ウィム)」を展開しており、統合的 MaaS アプリとして世界で初めて MaaS のコンセプトを実現し、複数国・都市でサービスを提供しています。

Whim は1つのアプリでバス、タクシー、自転車シェア、カーシェアなど様々な交通手段を組み合わせて、最適な移動体験を提供する世界初の交通サブスクリプションモデル(定額制)が特徴です。
つまりは、MaaSのアプリケーションシステムであり、Uberのような車だけの移動手段ではなく、電車、バス、タクシー、自転車、など様々な移動手段で、最適な移動手段を提供するサービスなのです。

アプリ上で行先を指定すれば、移動手段を組み合わせ経路を提案してくれる。

消費市場で最大の支出先は住宅であるが、二番目は移動である。そのうち最大が自動車であるが、我々は所有する車の利用率はわずか4%である。想像してほしいですが、我々が夜眠っている間、仕事をしている間、愛車は何も仕事していないのです。

MaaSはそんな無駄をなくし、移動サービスだけに消費をするサービスとなり、もっと移動が自由になるというものです。


2.Whim発祥の地フィンランドの例

Whimはフィンランドのヘルシンキで設立されたモビリティアプリケーションの開発企業【MaaS Global】で開発実用化されたアプリケーションです。
フィンランドでは移動手段のほとんどが自動車であり、自動車渋滞や、事故など様々な交通問題がありました。そんな中交通渋滞を解消するための手段として、行政が積極的に動き、MaaSに力を入れてきました。行政の積極的な動きにより今日MaaS先進国となっております。

Whimの利用により、ヘルシンキでは公共交通機関の利用率が48%→74%に増加、自家用車の利用が40%→20%に低下したという結果もあります。


3.Whimの機能

基本的な機能は、
アプリ上で、出発地から目的地までの経路を、公共交通機関、タクシー、レンタカー、レンタル自転車など様々な移動手段の候補を提示するものになります。
また、料金の決済にも対応しており、アプリ上で支払いをすることができます。
ほかのアプリでは、複数の手段による経路の候補の提示までしてくれるものや、単一の手段での提示、支払いができるものはありますが、すべてをシームレスでできるものはなく、そこにこのアプリのすごさがあり、これを実現するために、法律など行政の積極的な動きはやはり必要であるといえるでしょう。


4.日本の上陸は?

日本への参入はありませんでしたが、Whimが誕生して6年の2022年新たなビジネススタートとして、日本でのサービスをスタートしました。日本は島国であり、公共交通機関も発展しているため展開は有利です。2020~2021年には関東で実証実験を開始、実証実験では日本でのMaaSシステムは消費者にとってかなり価値のあるものになるとの結果も見えてきているようです。
2022年からはWhimのアプリのホワイトレーベル版をリリースしています。企業や自治体は、このアプリを用いて自社アプリとしてMaaSシステムを展開できるようになります。アプリ開発はお金が莫大にかかるものになりますので、価値は高いように思えます。
日本では様々な民間企業、政府や公共機関もMaaSへの取り組みを進めています。

日本でWhimが表だって支配することはないと思いますが、ホワイトレーベル版アプリや、トヨタがWhimへの出資をしているなど、何らかの形で大きく貢献してくれることになるとおもいます。


5.感想

私は車を保有しております。車に乗るのは週末のみでほとんど眠っています。

ただ、何かあったときなどほかに影響されずに移動ができるのが保有車のメリットだと思っております。それと同等の便利さ、手軽さ、正確さが手に入ったとき、MaaSは世界を変えるのだと思っています。

それができるころ、各自動車、自転車、電車は増えるのか減るのか。

もし、有効活用がさらにできるようになり、減るのであれば、製造業の日本はどうなっていくのでしょうか?

投稿者 ずー

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